山梨県南アルプス市にて、体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています!

魂の授業 第33回「最後の授業」

こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!

私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。

私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって42歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。

そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。

今日は毎月恒例の「魂の授業」を開催しました!
この授業は、子ども達に生きていく上で本当に大切なことを伝えたい。そして『生きる力』を身につけてほしい。そんな想いで始めました。学校では決して学ぶことの出来ない、心豊かに生きるために必要な智慧。それは私がこれまでの人生を通して実感したことがベースとなっています。「授業」と謳っていますが、先生と生徒という主従関係もなければ、大人と子どもという上下関係もありません。あるのは、人間対人間という対等な関係のみ。一人の人間が本気で伝えたいことを語り、一人の人間として本気でそれを聴く。考えなくていい。理解しようとしなくていい。感じてほしい。お互いの心と心が共鳴し合い、魂が震えるような時間にしたいとの想いから「魂の授業」と名付けたのです。

33回目となる今回のテーマは「最後の授業」
私達の命は有限です。それはいつ終わるとも知れません。ひょっとしたらこれが最後の授業になるかもしれない。確かなことはその可能性はゼロではないということ。ならば、私は子ども達に何を伝えたいのか。これが最後の授業になるならば、何と言葉をかけたいのか。彼らに最後の言葉を遺しておきたい。そのような主旨から、今日はこの授業が終わった時に私の人生も終わるという前提で最後の授業を行いました。

1.人生で大切なことは?
山梨に来てからの4年間は私の人生において最幸の時間でした。思いっきりやりたいことをやって、人生最大の挑戦をすることが出来たのだから。もちろん大変なことや辛いことも沢山ありましたし、眠れぬ夜もありました。人とぶつかったことも数知れず。それらを含め、こんなに楽しい時間はありませんでした。本気で生きた時間でした。この経験から言いたい。出来るか出来ないかで考えている限り、大したことは出来ないんだと。出来るか出来ないかではなく、自分は本当に何がしたいのか?どう在りたいのか?どんな人になりたいのか?そういった心の奥底から湧き上がってくる想いを大事にしてほしい。人生で大切なこと。それは何を成したかではなく、どう在ったのかだから。

2.幸せとは何か?
物質至上主義で、お金や車・家といった物に価値があると思われている現代では、幸せの概念が誤って解釈されています。本来、幸せとは自分を満たすことではありません。自分だけを満たそうとするのはエゴであり、エゴは際限なく膨らんでいく。エゴで生きている限り決して満たされることはないでしょう。そうではなく、誰かのため・何かのために自分を捧げられること。それこそが真の幸福なのです。人の幸福を祈ることが真の幸福。自分よりも大切なものを見つけれられた喜びこそが幸福。幸せとは、自分を満たすことではなく、自分を捧げることであると覚えていてほしい。

3.運を良くするには?
人生を素晴らしいものとするためには運を良くすることが不可欠だと言えるでしょう。強運な人は直感が働くようになり、必要な時に必要なことを気付かせてもらえるようになる。それでは、運を良くするにはどうすればいいのか?それは朝日を浴びること。特に早朝5時台の朝焼けを見ること。人生に行き詰まった時はこの事を思い出してほしい。

4.人生は覚悟次第!
人生は覚悟次第で決まる!覚悟とは、定めること。心の底から定めること。不退転の決意をすること。不思議なもので、人間は覚悟を決めてしまうとそれに必要な能力が湧いてくるようになるのです。覚悟次第で人間は何でも出来るようになるのです。それでは、覚悟を決めるにはどうしたら良いのか?物質至上主義である現代は、お金・家・車・装飾品・洋服・食べ物といったモノに価値があるとされ、いかにモノを消費出来るかが豊かさの象徴であると信じ込まされています。覚悟を決めて生きることが極めて困難な時代となりました。こんな現代を生きながら覚悟を決める方法はただ一つしかありません。それは、読書です。読書を通して、過去に覚悟を決めて生きた方々の魂に触れることしか方法はなくなってしまったのです。覚えていてほしい。本は知識を得るために読むのではなく、覚悟を決めるために読むのだということを。

そして、いよいよ最後の時が来ました。最後の言葉として、私は吉田松陰先生の言葉を引用して以下の言葉を贈ったのです。

たとえこの身は朽ちぬとも、留め置かまし大和魂。諸君よ、狂いたまえ!

狂うとは、突き抜けるということ。尖って生きるということ。決して丸くなってはいけない。みんな必ず自分にしか出来ないことがある。それを見つけて突き抜けたらいいんだ!それだけを磨いていけばいい。みんないつかきっと「これ!」というものを見つけて自己決定し、自分だけのオリジナルな人生を創っていけると信じているよ!

こうして最後の授業は終了しました。魂の授業は100回コースです。生きていたら(笑)、来月以降も継続していきたいと思います。この授業が、子ども達の幸せな人生の一助となれば幸いです。

本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。

4月からの無償化に伴い、皆様からの寄付を募っています。寄付で不登校支援活動に参加しませんか?詳細は以下からご確認下さい。

無償化に伴うご支援のお願い

体験型フリースクールみんなのおうち

代表 中西紀説

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