今朝は
2018年2月16日の出来事を綴ります。
その日は三男(当時幼稚園年少)が通う
幼稚園でのマラソン大会でした。
発熱が続いて
それまでずっと幼稚園を休んでいた
三男ですが、
マラソン大会当日になって
「今日は行く!」と言って聞きません。
病み上がりの小さな身体で
1kmの距離を走るのは相当辛いでしょう。
完走も厳しいかもしれません。
失敗経験となっては可哀想です。
色々な想いが錯綜しましたが、
本人の意思を優先することにしました。
するとそんな三男の様子を知って
当時中学1年の長男と
同じく小学4年の次男も
学校を休んで
応援に駆け付けると言い出したのです。
(ちなみに
次男はもともと不登校なのですが。。)
かくして、
病み上がりの三男のぶっつけ本番となる
マラソン大会を
家族総出で応援することとなりました。
いつになく緊張の面持ちで
スタートを待っていた三男。
そんな中、
いよいよスタートの合図が切られました!
私は長男・次男と共に
すぐさま中間地点へ移動。
「完走は厳しいだろうなぁ」と想いながら
三男が来るのを待っていました。
すると。。。
何と、4番手でやってきたのです!
これには本当に驚きました。
小さな身体で一生懸命頑張っている姿に
胸を打たれました。
私はゴール地点で彼を迎えてあげようと想い、
長男と次男に「結心を応援してあげてな!」と
言い残してその場を去ったのです。
そして
ゴール地点で三男の到着を待っていました。
暫くすると、
遠くから三男の小さな影が
走ってくるのが見えました。
それだけではありません。
更に目を凝らしてみると、、、、
長男と次男が三男を励ましながら
沿道を並走してくるではありませんか!
何を言っているかは聞こえませんが、
長男と次男は大きな声で
三男に何かを言いながら並走しています。
あの時のシルエット。
並んで走る
大・中・小のアンバランスな3つの影は
生涯忘れられないでしょう。
何とも言葉では言い表せない感情が
こみ上げてきました。
感激の涙でシルエットが霞みました。
何かとても大切な事をまた一つ、
子供達から教わった気がします。
発達障がいがあってもいい。
不登校だって構わない。
生きていく上で何よりも大切な事って
こういう事じゃないか。
「彼らなら大丈夫。
きっと助け合ってやっていける!」
そう確信したのです。
結果、三男は3着でゴールイン。
順位云々を抜きにして、
病み上がりの身体で
本当によく頑張ったと想います。
そして、
子供達には
この日の事を忘れないでいてほしい。
私は生涯忘れません。
アンバランスな3つの影を。
その美しいシルエットを。
人生で大切なことは何か?
それを子供達から教えられた
2年前の冬の出来事でした。
今日も豊かな心で、豊かな一日を。
中西紀二