体験型フリースクール「みんなのおうち」は
朝は10時から営業しています。
スタッフは9時出社なのですが、
その1時間前の午前8時。
私は一人、
「みんなのおうち」に出社して
掃除をするのが日課となっています。
まだ誰も来ていない「みんなのおうち」。
そこでただ一人、
今日はどんな一日にしようか。
子供達と何をして楽しもうか。
スタッフにはどんな話をしようか。
などと考えながら掃除をするこの時間が
私はとても好きなのです。
毎日子供達がやって来ては
楽しく過ごしている「みんなのおうち」は
たった一日で相当汚れてしまいます。
そんな汚れた机を拭き、
床に雑巾をかけ、
窓を開けては
空気の入れ替えをして、
スタッフに淹れる珈琲を準備する。
そうして
綺麗に掃除をして
みんなを迎える準備を整えると、
まるで心まで整うかのようです。
そう。
こうして毎朝私は
「みんなのおうち」に愛情を注いでいるのです。
朝の掃除なんて
代表がやる仕事ではないのかもしれません。
しかし私は、
この朝の掃除をしなくなった時は
初心を忘れて
傲慢になっている時だと想います。
おそらく、
いや間違いなく、
私以上に「みんなのおうち」を愛せる人は
いないでしょう。
ならば
誰よりも早く出社して
そこに愛情を注ぐ作業が出来るのも
私しかいないはずです。
だから今朝も。
私はこれから「みんなのおうち」に
しっかりと愛情を注いで、
みんなが来てくれるのを
待っていたいのです。
現場に愛情を注ぎ、
今日もみんなが気持ちよく過ごせるよう
場を整えるのは
代表にしか出来ない
代表の務めではないかと
想っています。
今日も豊かな心で、豊かな一日を。
中西紀説