おはようございます。
今朝は
「みんなのおうち」の理念・目的・手段等、
私達がフリースクールを運営していく上で
大切にしていることを綴りたいと想います。
・理念
『答えはその子の中にある』
何が好きで、何を学び、どんな道へ進んで
どんな人生を歩むのか。
それらは全て子供自身が決めることであり、
親の意思や一般常識、世間体や固定観念などに
囚われるものではない。
私達は子供が持つ個性を尊重し、
その個性を活き活きと発揮出来る環境を整えるべく
努めていく。
・目的
子供が「自分は自分のままでいいんだ」という
自己肯定感を持って、
自らの人生を自己決定出来る
真に自立した姿を目的とする。
・目的を果たすための手段
様々な体験を通して楽しい生き方を学ぶこと。
「これをやってみたら楽しかった!」
「自分はこれが好きだ!」
「これ面白い!」
という体験を通して、
自分を知り、自分を好きになって、
楽しい生き方を学んでほしい。
そのために自然体験など五感を使った遊びを
取り入れたい。
楽しくて五感を活用した遊びこそが本来の学びの
姿なのだろう。
そして、
楽しくなければ人間の能力は開花しないのだから。
・スタッフ行動指針
一.信じて待つこと
子供には自ら学ぶ力があると信じて待つこと。
子供の成長のペースは一定ではないし、
成長には段階もある。
うまく言語化出来ない時もあれば、
思ってもいないようなことを言う時や
嘘をつく時だってある。
こちらの思い通りにならないこともあるだろう。
しかし、
子供が本当に安心して過ごせる居場所や
信頼出来る人と出会うならば、
そこでの活動によって自ずと知的好奇心が
湧いてくるものである。
そう信じて、
私達は子供の状態をしっかりと見極め、理解し、
寄り添いながら待ち続ける。
二.子供と共に楽しむが仕事である
子供達の選択肢が広がるような機会を提案し、
子供と共に楽しむこと。
子供達にはまだ知らない楽しいものが沢山あることを
知ってほしい。
そして、
様々な活動に対して主体的に取り組むようになってほしい。
そのためには、
スタッフと一緒になって楽しむ経験が必要である。
子供が暇そうにしているのはスタッフの怠慢であると
戒めたい。
但し、
子供が一人で遊びたい時もある。
リラックスしているのか
暇なのかはよく見極めること。
三.真の教育とは自己肯定感を育むことである
私達が想う真の教育とは、
子供達の自己肯定感を育むことである。
そのために
私達は彼らのあるがままを受け入れる存在であること。
彼らを子供扱いするのではなく、
一人の人間として対等な立場で接すること。
そして、
私達が彼らの理解者となり、信頼関係を築くことで、
少しずつ自己肯定感が育まれていくのだろう。
四.時に先生であり、先輩であり、友人である
先生だけではいけない。
先輩だけでも、友人だけでもいけない。
私達スタッフには
その時と場合に応じた役割が求められていることを
心しておくこと。
五.子供達の先導役であること
子供達が活動に参加したくなるよう
先導役を務めること。
参加するか否かは子供達の意思を尊重し、
強制はしない。
しかし、
将来の自立に向けて必要なことについては
時に厳しく指導していく。
理念・目的・手段は
私の想いを成文化したものですが、
スタッフの行動指針は
スタッフと共に議論を重ねながら
一緒に考えて作成しました。
勤務中は常に
この理念・目的・手段・行動指針を
身に付け、
いつでも取り出せるようにしています。
理念・目的・手段の3つは
不変の上位概念となりますが、
スタッフの行動指針は
随時改定を重ねるべきものです。
子供達の状況を見ながら
スタッフと議論を続ける中で
必要であれば改定を加えていきます。
そうやって
ブラッシュアップを続けながら
「みんなのおうち」自体も
成長を続けていきたいと想っています。
今日も豊かな心で、豊かな一日を。
中西紀説