こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって42歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
みんなのおうちは今月29日で開校から4周年を迎えます!
5年目となる来月からは無償化され、新たな形でのリスタート。新しく入って来る子も増えることでしょう。そんな節目を前に、私達が大切にしたいことを再確認すべく想いをまとめました。みんなのおうちは子ども達が主体の場。そして子ども達と一緒に成長を続ける場です。その意味で完成はありません。ずっと創り続けていくものだと思っています。このように想いをまとめるのもこれで7回目。その都度改訂を加えてきましたが、今回は今までとは大きく違う点が一つあります。それは、スタッフ全員でまとめたこと。これまでは私の想いをまとめていましたが、今回はスタッフ全員の想いをまとめたものとなっています。
みんなのおうちはどういう場所で、何を大切にし、どこを目指すのか?
一語一語に私達の想いが込められています。どうぞお見知りおき下さい!
私達が成し遂げたいこと(ミッション)
『社会を変えること』
不登校は問題ではない。それは自分らしく生きるための選択肢の一つなのだ。問題は、公教育という1本の道しか認められていない現状の社会制度にある。一斉授業の画一型教育という学校制度に対して、あの年齢ながら自らの意思で拒否反応を示している彼らは地域の問題や課題ではなく、希望なのだ。私達はそんな彼らのためにもう1本の道を創る。子ども達が学びの場を選べる社会を実現することで、日本から不登校という概念すら無くしてしまう。そのための手段としてのみんなのおうちである。
私達が大切にしている想い(理念)
『答えはその子の中にある』
何が好きで、何を学び、どんな道へ進んで、どんな人生を歩むのか。それらは全て子ども自身が決めることであり、親の意思や一般常識、世間体などに囚われるものではない。私達は子どもが持つ個性を尊重し、その個性を活き活きと発揮出来る環境を整えるべく努めていく。
私達が目指すこと(目的)
子どもとそこに関わる人達が、幸せな人生(自己決定できる人生)を歩めるようになること。
目的を果たすためにどうするのか?
自己決定のベースとなる自己肯定感(自己受容感=自分は自分のままでいいと思えること)を育む。そのために必要なことは「あるがのままの自分でいられること」と「チャレンジ」である。
みんなのおうちはどういう場所か?
・子ども達が安心して過ごせる居場所である。あるがままの自分を出せる場所である。
・子ども達の心(自己肯定感)が育つ場所である。
・子ども達が主体の場所である。
・大人が知識や枠を「与える」教育(教え)ではなく、子どもが自分で考え、自分で決めて、やるという主体性を「引き出す」教育(学び)の場である。よって教科学習に囚われない生活を通した学びを重視する。
・先生対生徒ではなく、大人対子どもでもない。人間対人間として対等な関係の中で、大人も子どもも共に成長していく『共育』の場である。
・不登校児童の入口。第一歩を踏み出せる場所。よってカオスな場でもある。
・自分にとって楽しい生き方とは何かを探究する場所である。
・オンリーワンな才能を開花させる天才養成所である。
・奇跡が起きる場所である。
キャッチフレーズ
『生きるを学ぶ!』
スタッフの役割
・子ども達のサポート役→選択肢を提供する、盛り上げ役
・子ども達を信じて待つこと。無条件の愛で接すること。
スタッフが心得ておくこと(行動指針)
一.子どもを無条件で受容する。あなたはあなたのままでいいという姿勢。
二.子どもの意思を尊重する。何もしないことを保障する。
三.子どもの言うことを否定しない。まずは肯定的に受け取る。
四.子どもの話を聞く。傾聴する。
五.子どもに共感する。共に楽しむ。
六.子どもに強制しない。枠に閉じ込めない。管理しようとしない。大人の良かれは子どもの迷惑。
七.子どもを信じて待つ。その子の「今だ!」はきっとくる。
八.子ども扱いしない。人間対人間として対等な立場で接する。
九.子どもから学び、子どもと共に成長する。(共育)
十.子どもは自由な存在である。自由の中にこそ学びがある。
保護者の方にご理解頂きたいこと
一.みんなのおうちは、子どもが主体の場所です。子どもの「やってみたい!」を極力実現させてあげたいと思っています。よって、遠出や自然体験活動なども大いに取り入れていきます。また、急な予定変更や突発的な活動なども生じることがあります。
二.みんなのおうちでは、活動を制限するような禁止事項を出来る限り作らないことで、子ども達が自分で決めたり、判断出来るよう話し合いを大切にしています。小さな怪我や危険を伴うこともあるかと思いますが、子ども達はその経験を通して危険から身を守る力を身につけていきます。
三.みんなのおうちに通う保護者の方はお客様ではなく仲間です。積極的に運営にも携わって頂きたいと思っています。よって、保護者会や勉強会、子ども食堂、喫茶店、魂の授業などご都合を合わせてなるべくご参加下さい。
四.みんなのおうちは安心して失敗できる場所です。そもそも失敗という概念がありません。 子ども達は様々なことに挑戦し、それを経験しながら学んでいくのです。
五.利用料はありませんが、遠出するイベントなどのために毎月3,000円の積立をお願いしています。また、よろしければ賛助会員へのご加入もお願いします。
六.SNSやホームページ、YouTubeなどで日々の活動の様子を発信します。不登校は自分らしく生きるための選択肢であり、恥ずべきことではありません。よって、モザイクをかけるなどぜず、子ども達の顔を出して発信することをご理解下さい。
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。
4月からの無償化に伴い、皆様からの寄付を募っています。寄付で不登校支援活動に参加しませんか?詳細は以下からご確認下さい。
体験型フリースクールみんなのおうち
代表 中西紀説