山梨県南アルプス市にて、体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています!

開校から1年半経った今、想うこと。

みんなのおうちが開校したのは

2021年3月29日のこと。

ですから、

9月29日は開校から

1年半となる記念日でした。

その日の朝、

Facebookを開いてみると

そこにはちょうど1年前、

開校から半年記念日を祝った時の画像が。

そこに写っているスタッフの中で

現在も残っているのは1人だけ。。

そう考えると

色々あったこれまでの道程を想って、

感慨深いものがありました。

これまでの1年半は、

まさに紆余曲折そのもの。

失敗ばかりを重ねてきたのです。

今想えば、

福岡から山梨に出てきて

全く未経験の事業を始めるに当たり、

身の丈に合った

経営が出来ていませんでした。

いきなり

5名も採用してしまったものだから、

資金繰りが本当に大変で

みんなのおうちの

方向性や理念、目的といった

土台となる部分を

しっかりと固めることが出来ないまま、

私は資金集めに奔走することに

なってしまったのです。

みんなのおうちという船は

どこに向かおうとしているのか?

それを明確に出来ていませんでした。

ふと気が付けば、

スタッフはみんな混乱して

自分の想うままに行動している状態。

私とスタッフとの間には

埋めがたい溝が

出来てしまっていたのです。

そこから苦悩の日々が続きました。

このままではいけない。

でも、

どこから手を付けて良いのか分からない。

昨年の8月から10月までは

眠れない夜が続いたものです。

みんなのおうちを

どのような場所にしたいのか?

みんなのおうちの

真の発展のためにどうすべきか?

悩みに悩んだ末に出した結論。

それによって、

10月末にはスタッフが同時に

離れていきました。

私を信じて新卒で来てくれていた

甥っ子まで失ってしまった。

この時は本当に辛かったです。

大切な子供達も傷付けてしまいました。

もう

辞めた方がいいのかとすら想いました。

しかし、

ここを楽しみにしてくれている子供達がいる。

1人でも来てくれる子がいるうちは

辞めるわけにはいかない。

ただ1人残ってくれたスタッフと2人きりで

再起を図るべく

やり直そうと決めたのが11月。

それからは

居なくなってしまった

スタッフの代わりに現場に入り、

子供達と過ごす中で

色々な気付きがありました。

私には

こうして現場に入って子供達と

向き合う時間が足りていなかったのです。

それからも

紆余曲折の日々は続きました。

一度失った信用は

そう簡単に取り戻せるものではありません。

一時は

家庭もみんなのおうちも

崩壊するのではないかというほどの

危機が訪れたこともありました。

一旦リセットする意味で

今年の3月には

1ヶ月の長期休暇を取り、

本当の意味で

ゼロから再スタートを切ったのが4月12日。

新たに加わったスタッフと

3人体制になり、

みんなのおうちの

土台を固めるところから始めました。

理念・目的・手段のところは

私の想いを理解してもらうべく、

言葉にして懸命に伝え続け、

スタッフの行動指針は

3人で話し合って決めました。

そして迎えた今。

みんなのおうちは

開校以来最高の状態にあります。

もちろん

課題は山積されていて

改善点も多々ありますが、

総勢5名のスタッフと顧問の先生と共に

子供達の自己肯定感を育み、

自らの進路を自己決定出来る

「真の自立」という

明確な目的地を目指して

みんなのおうちという船は

楽しい航海を続けることが出来ています。

失敗ばかりを繰り返した

紆余曲折の道程を振り返った時に

ただ一つだけ、

胸を張って言えることがあります。

それは、

どんな時も

子供達のことを第一に考え、

ここをより良い場所にするためには

どうすべきかを

考え続けてきたということです。

ですから、

これまでの道程に後悔はありません。

失敗を糧とし、

そこからの学びを血肉に変えながら

これまでやってきました。

これからの航海も

決して順風満帆ではないでしょう。

想いを貫こうとすればするほど

困難が訪れるものだから。

それでも、

常に子供達のことを最優先に考え、

みんなのおうちの真の発展に向けて

舵を切っていきたいと想います。

ちなみに

先月は開校以来最高の売上げでした。

私は、

金銭至上主義ではありません。

金銭は喜びの対価だと想っています。

その意味で

それだけ沢山の子供達に

喜んでもらえていることを

純粋に嬉しく想います。

今日は

開校から1年半を迎えて、

これまでの道程を振り返ってみました。

これからも

3年、4年、5年、、、、と

月日を経るごとに

「今が最高!」と言えるよう

精進を続けていきたいと想います。

今日も豊かな心で、豊かな一日を。

中西紀説

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