こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって42歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
先週末の28日(土)に、第10回目となる「教育ごちゃまぜ座談会」を開催しました!
この会は、保護者の方や学校の先生、行政の関係者、フリースクール関係者、一般の方々などが各々の立場の垣根を越えてごちゃまぜになって議論する場です。これまでは教育や子ども達のことについてみんな真剣に考えていながらも一堂に会する機会がありませんでした。それぞれの立場から問題意識を持って子ども達の未来のためにどうすればいいかを熱心に考えている同志でありながら、この同志の間は交流があるどころか分断されており、敵対関係にすらあったのです。私はここが最大の問題だと思いました。本来であれば互いに協働関係にあるべき関係者間が敵対してしまっている。故に教育に関する問題は遅々として進まないのです。今こそ教育や子ども達のことについて本気で考えている方々が連携を取るべきではないでしょうか。そのような主旨で本会を始めることにしました。教育や子ども達のことについて関心のある様々な方が集まって話をする機会を設けたかったのです!せっかくならば日本全国の同志と繋がりたいという想いからオンライン開催としました。
今回のテーマは「通信制高校という選択について」です。通信制高校と言えば、自宅でオンラインで学ぶというイメージがありますが、実際はそうではありません。昨今の通信制高校は従来のイメージを覆すほどに大きな進化を遂げており、不登校児童の進路先として有益な選択肢となっているのです。そこで今回は、通信制高校である「第一学院高等学校甲府キャンパス」の武藤恭章キャンパス長と赤星善教副キャンパス長をゲストにお迎えして、通信制高校の実態についてお話し頂きました。まず、通信制はレポート(報告課題)・本校スクーリング(面接指導)・テスト(単位認定試験)の3つで単位が認定され、出席欠席がなく、自分のペースで通学orオンラインでの自宅学習が可能であるという点が全日制と大きく異なっています。また、入学してくる子の中には不登校経験者も少なくないことから、第一学院高校では1対1の教育を心掛けており、一人ひとりの生徒と向き合って、一人ひとりの生徒の幸福を願って、一人ひとりの生徒を育むという個別対応をされています。学習面においても、小中学生の復習から大学受験までその子の状態に応じたサポートをされているとのこと。また、各種サークル活動やコミュニティ共育、レクリエーション等を通じて交友関係の充実やコミュニケーション能力の育成にも力を入れており、中学校では不登校だった子が第一学院高校に入学し、心と身体が元気になった結果、進学されたという事例をいくつも報告して頂きました。卒業後の進路は就職する子より進学する子の方が多いそうです。
その後は、質疑応答を経てブレイクアウトルームに分かれてのグループディスカッション。今回の参加者は不登校児童の保護者の方がメインでしたが、これまで選択肢にも無かった通信制高校という存在を知って、皆さん将来に希望を感じたようでした。ある方が仰った「結局、高校は何とかなるんですね!」という言葉が印象的でした。この会は講演会や勉強会ではなく、座談会です。ある意味、このグループディスカッションこそが醍醐味と言えます。各々の立場の垣根を越えて議論することが相互理解に繋がり、ひいては他職種連携へと繋がっていくことでしょう。こうして今回も大盛況のうちに閉会となりました。
本会は、月に一度のペースで開催します。参加条件は特にありません。教育や子ども達のことについて関心がある方であれば、どなたでもご参加頂けます。子ども達が輝ける未来のために、垣根を越えてみんなで繋がりましょう!
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。
4月からの無償化に伴い、皆様からの寄付を募っています。寄付で不登校支援活動に参加しませんか?詳細は以下からご確認下さい。
体験型フリースクールみんなのおうち
代表 中西紀説