若者の活字離れが叫ばれている昨今、
私もそれを痛感しています。
「みんなのおうち」に通う子供達には
読書の習慣をつけさせてあげたい。
「みんなのおうち」に通う子供達は
将来、本を読む人になってほしい。
これは「みんなのおうち」の
方針の一つでもあります。
何故なら、
彼らが人生の壁にぶつかった時。
大きな挫折をして
心が折れそうになってしまった時。
一冊の本によって
救われる可能性があるからです。
極論するならば、
読書の習慣は
人生を切り拓く力となり得ます。
子供達にその可能性を授けてあげたい。
そして
人生の選択肢を増やしてほしい。
そのような想いで、
子供達に読書を習慣づけるための
取組みを始めました。
ところが!
子供達の活字離れは予想以上に深刻です。
まず、本を手に取ろうともしません。
活字に慣れていないどころか、
活字に拒絶反応を示します。
これは、
完全に受動型である動画の視聴に
慣れ過ぎているからかもしれません。
You Tubeなどの動画配信コンテンツは、
観ている側は完全に受け身の状態です。
言わば何も考えずに観ていられます。
1本観終えると
関連動画まで勧めてくれるので
際限なく楽しむことが出来ます。
一方、
読書はと言うと
こちらから能動的に
情報を取りに行かねばなりません。
集中力と読解力が求められるため、
動画視聴のように楽ではありません。
子供達が読書よりも
動画視聴を好むのは当然と言えるでしょう。
そんな子供達に
読書を勧めるにはどうしたよいのか?
スタッフで協議した結果、
まずは漫画から始めてみることにしました。
子供達から読みたい漫画の希望を募り、
1巻だけを購入。
それで続きが読みたくなってくれたら
しめたものです。
まずは漫画からでいい。
子供達が本を読むという
能動的な作業に慣れ、
活字に親しみ、
いつしか読書が習慣となってくれたら。
スタッフも一緒になって
漫画を読むことにしました。
大人が楽しむ姿を見せることも
子供達に波及効果があるかもしれません。
積極的に漫画を勧めてくれる学校って
素敵じゃないですか?
私達の「活字離れ対策」は
始まったばかりです。
今日も豊かな心で、豊かな一日を。
中西紀説