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幸せの境地

私達は

幸せを求めて生きています。

ある意味、

私達は

幸せになるために

生まれてきたとも言えるでしょう。

誰もが幸福を求めている。

それでは

私達が求める幸せの境地とは

一体どこにあるのでしょうか?

それはどこか遠くにある

桃源郷のような気がして、

私達は

必死で探し求めます。

「もっとお金があれば。。。」

「もっと良い仕事に就ければ。。。」

「もっと才能があれば。。。」

「もっと環境に恵まれていれば。。。」

しかし、

そのような場所を探しても

一向に見つからないもの。

どんなにお金を稼いでも、

どんな仕事に就いても、

どんな才能があって、

どんなに恵まれた環境にいても、

求め続けている限り

決して見つからない。

幸せとは

そのような性質のもの

なのではないでしょうか。

「ここまで到達出来たら幸せ」

というような

幸せの定量や基準値、

理想の桃源郷のようなものは

存在しないと想うのです。

幸せな人とは

今、幸せな人である。

幸せな人は

今、幸せを感じている。

幸せな人は

今の幸せに気付いている。

幸せとは

求めるものではなく、

気付くものなのでしょう。

もの凄いお金持ちで

大成功しているにも関わらず

幸せを感じられない人もいれば、

慎ましい生活の中に

溢れんばかりの幸せを感じる人もいます。

私達の欲望に

際限はありませんから、

求め続ける限り

決して満たされることはないのです。

しかし、

幸せを感じられる人は

それを探し求めていません。

それはもう既にあることに

気付いているのです。

現代の日本に生まれてこれたこと。

健康であること。

何不自由なく暮らせていること。

仕事があること。

家族が元気でいてくれること。

そして何よりも

生きていられること。

それだけで

充分幸せなのではないでしょうか。

求めれば

どこにもない。

気付けば

そこにある。

今の現状を

不足に想うのか、

感謝するのか。

自分にないものを求めるのか、

自分にあるものを受け入れるのか。

幸も不幸も

実は全て自分で決めている。

私達が探している

幸せの境地。

それは

心の中にあるのですね。

今日も豊かな心で、豊かな一日を。

中西紀二

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