こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!
私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。
私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって40歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。
そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。
今日は子どもの不登校を経験した父親の立場から書きたいと思います。
私には3人の息子がいます。長男は19歳の社会人・次男は16歳の高校生・三男は10歳の小学5年生で、3人とも不登校になった時期がありました。その経験から思うことは、不登校は決して不幸な出来事ではないということです。もちろん大変な時期はありました。不登校初期にはどうにかして登校させようと無理矢理学校に連れて行こうとしたこともありましたし、夫婦の考えが一致せず口論になったことも少なくありませんでした。長男と次男が同時期に不登校になった時には家庭崩壊寸前までいきましたし、不登校が長期化し自己否定的になった次男に本来の笑顔が戻るまでには実に7年の歳月を要しました。私達の世代は学校に行くのが当たり前という価値観の中で育っています。そんな中、愛する我が子が学校に行かないという現実をどのように理解すればいいのか分からず、不安と葛藤の日々を過ごしたものです。全く出口の見えない長いトンネルの中にいるような気分でした。
でも、今ではその全てに感謝しています。子どもの不登校は私達家族に素晴らしい気付きを与えてくれたからです。子どもが不登校になると、否が応でも子どもと向き合わざるを得なくなります。いや、子どもだけではありません。夫婦間も嫌というほど向き合わざるを得なくなるのです。そして、心の底から考えさせられます。
「子どもにとっての幸せとは何か?そのために親としてどうすべきか?」
子どもが普通に学校に行っていたら、こんなに考えることは無かったでしょう。ここまで向き合うことも無かったでしょう。自分の中にある固定観念と愛する我が子の現状の狭間で、もがき苦しみながら「本当の幸せとは何か?」について考え続けた日々は、私達夫婦に素晴らしい気付きをもたらし、そのおかげで家族の絆は深まったのです。
学校に行く行かないよりもっと大切なことがある。
それは、子どもが活き活きと自分らしく生きられること。
そのために必要なのは「自分は自分のままでいい」という自己肯定感。
親の務めとは、
子どもが自己肯定感を育めるようサポートすることではないか。
子どもが不登校になったからこそ辿り着ける境地がある。そこに至ったならば、不登校は不幸な出来事ではなく、むしろ感謝したいほど幸運な出来事に変わるのです。今、出口の見えないトンネルの中で絶望の日々を過ごしている方もいらっしゃることでしょう。そんな方に気休めの言葉をかけるつもりは有りません。ただ、同じ経験をした者としてアドバイスさせて頂くならば不登校は克服するものではなく、親子で力を合わせて乗り越えるもの。乗り越えた先には素晴らしい世界が待っています。不登校のゴールは学校に復帰することではなく、子どもに本来の笑顔が戻ることです。明けない夜はないし、止まない雨もない。人生にはただひたすら耐えなければならない時があるのです。この日々にも必ず何か意味がある。その意味が分かった時、全てに感謝できるでしょう。
貴方のことを心から応援しています。
本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたら「お問い合わせ」の欄からご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。
体験型フリースクール「みんなのおうち」
代表 中西紀説