山梨県南アルプス市にて、体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています!

「子ども真ん中」とはどういうことか?

こんにちは!
中西紀説(なかにしのりつぐ)と申します。どうぞ「のんちゃん」と呼んで下さい!

私は山梨県南アルプス市で不登校児の居場所として体験型フリースクール「みんなのおうち」を運営しています。

私自身、中学生の時に不登校を経験しました。その時に負った劣等感・無能感・自己否定感がトラウマとなって42歳まで苦しみ続けました。一時は引きこもりとなり、自殺未遂を図ったこともあります。父親となってからは我が子も不登校となりました。フリースクールを始めてからは沢山の子ども達と関わってきました。

そんな人生を通して得た大切な気付きや想いを綴ります。

「子ども真ん中社会」「子どもを真ん中に!」とはよく耳にする言葉ですが、実際に『子ども真ん中』とはどういうことなのでしょうか?今日はそのことについて考えてみたいと思います。

みんなのおうちを開設した当初、私には思い描いていた構想がありました。「午前中は教科学習をして、午後からは自然体験をメインとした体験活動をしたい!」だから、みんなのおうちは「体験型」と謳っているのです。ところが、実際に開所してみると理想と現実のギャップを思い知らされました。私がやりたいことと子ども達がやりたいこととの間に大きな乖離が生じていたのです。これには戸惑いました。どうしたら良いのか分からない日々が続きました。カリキュラムを作って強制的にやらせることは簡単です。でも、それはしたくない。強制という枠を設けると、どうしてもそこに入れない子が出てきてしまうから。迷いに迷った結果、私は子どもを信じることにしたのです。子どもの今を否定することなく、肯定的なまなざしで見守ることに決めました。一日中ゲームをしている子、昼夜逆転生活の子、大人を試すような発言や行動をする子、暴力的だったり問題行動を起こしてしまう子。それら全てに意味がある。子どもの「今」には理由があるのです。そう信じることにしました。一生ゲームだけをやり続ける子はいないし、一生このまま昼夜逆転生活を続ける子もいない。ただ、何か理由があって今はそれが必要なだけなのです。

今の君にはそれが必要なんだね。
子どもの「今」を信じることにしたのです。

子どもを信じること。それはすなわち大人には忍耐が求められることを意味します。大人は子どもに良い活動をさせたがるものです。自分目線で意味ある活動をさせようとします。大人は待てないんですよね。子どもを信じれないと言った方が的確かもしれません。そうこうするうちにスタッフが同時に何人も辞めてしまったり、みんなのおうちの活動休止を余儀なくされてしまったりと不安定な時期が続きました。もう潰れそうな状況になった時でも、私は子どもを信じ続けました。子どもの「今」を肯定的に見守り続けました。そうやって3年かけて子ども達としっかり信頼関係を築いてきたのです。

そうして今、みんなのおうちは当初の構想にかなり近づきつつあると実感しています。午前中は基礎学習をして、午後からは様々な体験活動を取り入れています。参加を強制しなくとも、子ども達は私達大人の提案を受け入れ、積極的に参加してくれるようになりました。居場所として利用する子、学びの段階に入っている子など子ども達の状況は様々ですが、どの子にとっても安心して過ごせる場所であるからこそだと言えるでしょう。

これらの経験から思うこと。それは、「子ども真ん中」とは、子どもを信じることではないでしょうか。子どもの今を肯定的に見守ること。子どもを信じて待ち続けること。そうして大人との間に信頼関係が築けたならば、子どもは自ら学ぶようになるものです。みんなのおうちはこれからも「子ども真ん中」を実践し続けたいと思います!

本日も最後までお読み頂き有難うございました。
もし、お子さんの不登校などでお悩みでしたらご連絡下さい。
私でよろしければ真摯に対応させて頂きます。

4月からの無償化に伴い、皆様からの寄付を募っています。寄付で不登校支援活動に参加しませんか?詳細は以下からご確認下さい。

無償化に伴うご支援のお願い

体験型フリースクールみんなのおうち

代表 中西紀説

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